八事~平針

やごと ひらばり

飯田街道はその道筋に多くの峠道があったが、名古屋城下を出て最初の峠が八事山であった。
当初この道は軍事用だったこともあり、山々は尾張藩が厳重に管理し、峠の入り口には藩の手厚い保護を受けた興正寺が建立された。しかし街道はやがて交易の道として役割を変え、江戸時代後期になると風光明媚な八事の山々には”山行き”と称した文人や庶民が通った。明治末期には鉄道馬車も敷かれ行楽地としてにぎわった。
平針は、徳川家康が駿河街道の宿場として村を移転させ設けたと伝えられる(宿場に準じた伝馬場とだったいう説もある)。街道沿いには信長や家康ゆかりの寺が残る。

見どころ

  • 八事山興正寺

    愛知県内で現存する最も古い五重塔は国の重要文化財に指定。興正寺は街道の峠道を守る砦の役割を担っていたといわれる。

    住所 〒466-0825 愛知県名古屋市昭和区八事本町78
  • 塩竈神社

    祭神は製塩の技術を伝えた神であり、現在は安産の守護神とされる。

    住所 〒468-0075 愛知県名古屋市天白区御幸山1328
  • 植田八幡宮、馬頭観音

    八幡宮境内には前方後円墳の一部が残る。また八幡宮門前、真向いには馬頭観音がある。

    住所 〒468-0058 愛知県名古屋市天白区植田西3丁目605
  • 原の道標

    石仏を彫った道標。飯田街道と熱田(宮)・伊勢に続く平針街道の分岐点にある。

  • 秀伝寺

    徳川家康が平針宿を設ける際に、再興を命じたといわれる。

    住所 〒468-0011 愛知県名古屋市天白区平針4丁目1713−1
  • 秋葉山慈眼寺

    織田信長が桶狭間の戦いの際に、戦勝祈願したと伝わる。現在も神仏習合の珍しい寺。

    住所 〒468-0021 愛知県名古屋市天白区天白町大字平針大根ケ越206

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