間の宿 本宿

あいのしゅく もとじゅく

本宿の集落付近には古代東海道が通り宿駅が置かれたとされる。
そのことから元の宿”元宿”と呼ばれ、それが地名になったと伝えられる。中世には法蔵寺の門前町が形成され、江戸時代に赤坂宿と藤川宿の間の”間の宿”(*)に発展した。町の中心部にある法蔵寺は松平家の菩提寺で、徳川家康が幼少期に学問に励んだという言い伝えが残る。
そのため、参勤交代の大名・旗本は下馬して参拝する習わしだった。江戸中期、本宿に旗本柴田氏(織田信長家臣・柴田勝家の子孫)が入り陣屋を置いた。柴田氏に仕えた旧代官屋敷が残る。

*【あいのしゅく】正規の宿場と宿場の間に設けらた休憩用の宿。本陣や旅籠はなく宿泊はできなかった。

見どころ

  • 御草紙掛松

    幼少期の徳川家康(松平竹千代)お手植えの松といわれている(現在の松は4代目) 。

    住所 〒444-3505 愛知県岡崎市本宿町寺町21-1
  • 法蔵寺

    徳川家康が幼少のころ、手習いや漢籍などの学問に励んだと伝えられる寺。

    住所 〒444-3505 愛知県岡崎市本宿町寺山1
  • 本宿旧代官屋敷

    旗本柴田氏に仕え陣屋代官職を世襲した冨田家の居宅。文政10 年( 1 8 2 7 )の建築物 。

    住所 〒444-3505 愛知県岡崎市本宿町南中町10番地4
  • アイチ味噌溜店舗

    日本レトルトフーズの前身である神谷合名会社(アイチ味噌溜店舗)時代の建物(外観見学のみ可)。

    住所 〒444-3505 愛知県岡崎市本宿町字南中町45番地
  • 旧本宿村役場

    昭和3年(1928)竣工の額田郡本宿村の役場庁舎(三代目)を令和4年(2022)に復原。館内では地域の歴史文化を紹介する。

    住所 〒444-3505 愛知県岡崎市本宿町字一里山42番地
  • 本宿夏祭り(7月第4日曜日)

    古くはちょうちん祭などと呼ばれていた。4輌の山車の行列が旧東海道を練り歩く。

    住所 〒444-3505 愛知県岡崎市本宿町森ノ腰23

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