愛知の
武将・姫

徳川家

  • 徳川家康

    1542~1616

    三河国岡崎城生まれ(愛知県岡崎市)。桶狭間の戦いの後、信長と同盟を結び、数々の戦いに協力。信長死後、勢力を拡大した秀吉と小牧・長久手の戦いで戦う。戦後、秀吉に従う。豊臣政権では重鎮の地位を獲得し秀吉を支えた。関ヶ原の戦いを経て、1603年、征夷大将軍に任ぜられ、江戸に幕府を開く。

  • 於大の方

    1528~1602

    尾張国緒川城生まれ(愛知県東浦町)。松平広忠に嫁ぎ家康を産むが、父の死後、兄水野信元が松平家と敵対していた織田方に通じたため離縁させられた。後、坂部城の久松俊勝(長家)に再嫁。家康が江戸幕府を開く前年に伏見城で没した。

  • 酒井忠次

    1527~1596

    三河国井田城生まれ(愛知県岡崎市)。15歳で家康父の松平広忠に仕える。今川家の人質として駿府に赴いた家康に従う。今川家から独立した家康を支え軍事のみならず内政、外交でも活躍。徳川四天王の一将とされているが、他の三将よりかなり年長。

  • 石川数正

    ?~1592

    三河国小川城生まれ(愛知県安城市)。酒井忠次とともに信長と家康の同盟締結に尽力。その後、今川家に人質となっていた正室築山殿、嫡子を救出するなど内政、外交に活躍。しかし、小牧・長久手の戦い後、突如徳川家を出奔し秀吉に仕え、徳川家に衝撃を与えた。

  • 本多忠勝

    1548~1610

    三河国西蔵前城生まれ(愛知県岡崎市)。徳川四天王のひとり。13歳の時、家康の大高城兵糧入れに従い初陣を飾る。敵方からも「家康には過ぎたるもの」と讃えられ、生涯57回の合戦に参加し、無敗無傷の勇将だった。本能寺の変の際には、家康に伊賀越えを進言したと伝わる。

  • 榊原康政

    1548~1606

    三河国上野郷生まれ(愛知県豊田市)。徳川四天王のひとり。初陣で従軍した三河一向一揆の戦いで活躍し、家康から「康」の一字を与えられ康政と名乗った。小牧・長久手の戦いの際、秀吉を痛烈に批判した檄文により秀吉を激怒させ名をあげた。

  • 井伊直政

    1561~1602

    遠江国井伊谷生まれ(静岡県浜松市)。徳川四天王のひとり。今川家により故郷を追われ15歳の時、家康に仕えた。本能寺の変後、甲斐国(山梨県)を平定した家康により武田家旧臣を付与。その軍団は朱塗りの軍装に統一され「井伊の赤備え」と恐れられた。

  • 鳥居元忠

    1539~1600

    三河国渡城生まれ(愛知県岡崎市)。家康とは幼友達の間柄。家康初陣の寺部城攻めに従い、その後も数々の武功をあげた。1600年、上杉征伐に向かった家康から山城国(京都府)伏見城の守将を任された。同年7月、挙兵した毛利・石田方の猛攻を受け討死。

  • 大久保忠世

    1532~1594

    三河国上和田郷生まれ(愛知県岡崎市)。若年時より家康の父広忠に仕える。家康が武田信玄に敗れた三方ヶ原の戦いでは敗戦直後に夜襲を敢行し信玄を驚嘆させた。長篠の戦いでも弟忠佐とともに活躍し信長から称賛された。なお「三河物語」を著した彦左衛門忠教は8番目の弟。

  • 平岩親吉

    1542~1611

    三河国額田郡坂崎村生まれ(愛知県幸田町)。家康とは幼友達の間柄。家康の信頼が厚く長子信康の傅(守/もり)役を務めた。さらに後年九男義直の傅(守/もり)役も務め、義直が尾張国清須城主に封じられると付家老として政務代理をつとめた。

  • 本多正信

    1538~1616

    三河国碧海郡小川村(愛知県安城市)あるいは西条城(愛知県西尾市)生まれ。幼少より家康に仕えたが、三河一向一揆の際には一揆側に加担し追放された。姉川の戦いの頃に帰参。以後、政略家として政治的な諸問題を解決し、江戸幕府の体制整備に貢献した。

  • 服部(半蔵)正成

    1542~1596

    三河国額田郡伊賀村生まれ(愛知県岡崎市)。父は家康祖父の松平清康に仕えた伊賀忍者だが、正成は武士として家康に仕えた。その槍働きは「鬼半蔵」とうたわれた。本能寺の変後の伊賀越えで活躍。その功績により家康に召し抱えられた伊賀者を統率したという。

※上記、井伊直政は遠江国生まれだが、8歳から14歳まで鳳来寺(新城市)で過ごした縁がある。

画像所蔵先
徳川家康画像(岡崎市美術博物館蔵)、於大の方画像(安沢阿弥作『母情仏心』(部分)/阿久比町立図書館蔵)、酒井忠次画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)、石川数正画像(「長篠合戦図屏風」(部分)/豊田市郷土資料館蔵)、本多忠勝画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)、榊原康政画像[複製](長久手市郷土資料室蔵)、井伊直政画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)、鳥居元忠画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)、大久保忠世画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)、平岩親吉画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)、本多正信画像(加賀本多博物館蔵)、服部(半蔵)正成画像(「徳川十六神将図」(部分)/大樹寺蔵)