稲葉宿

いなばしゅく

ボランティア
ガイド

稲葉宿は美濃路で最も多い3か所の問屋場(*)が設けられていた。
中問屋場跡には碑が立ち、現在でも数軒の町屋建築が往時の面影を伝えているほか、かつての本陣跡地に街道観光の拠点施設として「美濃路稲葉宿本陣ひろば」が整備されている。
また街道沿いからやや北に入ったところに三代将軍徳川家光が上洛時に宿泊した禅源寺がある。葵の紋の使用が許され、屋根瓦や門の上に紋が見られる。稲葉宿は、稲葉村と小沢村の二つの村で宿駅業務を務めていた。二つの村は明治20年(1887)に合併し、稲沢村となり現在の市名に受け継がれている。

*【といやば】人馬の継立や継飛脚の業務を行った宿場内の施設

見どころ

  • 総見院

    元は織田信雄が父・信長の菩提寺として建立。清須越で移転した後、新たに建立された。

    住所 〒452-0934 愛知県清須市大嶋1丁目5-2
  • 亀翁寺

    南北朝時代の寄木造による秘蔵・虚空蔵菩薩坐像を安置する。

    住所 〒492-8178 愛知県稲沢市北市場本町3丁目3-1
  • 長光寺

    境内に建つ地蔵堂が六角の円堂になっているため六角堂の名で親しまれてきた。信長が愛飲したと伝わる「臥松水」の井戸が残る。

    住所 〒492-8172 愛知県稲沢市六角堂東町3丁目2-8
  • 四ツ家追分跡

    美濃路と岐阜街道の分岐点を示す。

  • 長束正家邸跡

    豊臣秀吉の五奉行の一人であった長束正家の屋敷があった地。

    住所 〒492-8167 愛知県稲沢市長束町沙弥86
  • 国府宮一ノ鳥居

    農商業守護、厄除けの神として信仰される「尾張大國霊神社(国府宮)」の一の鳥居。

    住所 〒492-8213 愛知県稲沢市高御堂4丁目61
  • 美濃路稲葉宿本陣跡ひろば

    かつて本陣が置かれた場所に整備された歴史公園。門前には稲葉宿本陣跡の石碑が立つ。

    住所 〒492-8212 愛知県稲沢市小沢2丁目913
  • 稲葉宿問屋場跡

    稲葉宿にあった3つの問屋場の内、中問屋場を務めていた伊東氏邸前。

    住所 〒492-8219 愛知県稲沢市稲葉3丁目13-9
  • 禅源寺

    三代将軍徳川家光が旅宿にしたほか、朝鮮通信使や琉球使節とも関係が深い由緒ある寺院。

    住所 〒492-8219 愛知県稲沢市稲葉1丁目6-2
  • いなざわ植木まつり(4月20日~29日)

    国府宮参道一帯で植木・苗木の即売、体験講座やマルシェなどを開催。

    住所 〒492-8137 愛知県稲沢市国府宮1丁目1-1
  • そぶえイチョウ黄葉まつり(11月下旬)

    稲沢市祖父江町をイチョウが黄金色に彩る季節に合わせて和太鼓の演奏や多彩なイベントを開催。

    住所 〒495-0002 愛知県稲沢市祖父江町山崎江代23番地2
  • 天下の奇祭国府宮はだか祭(旧暦正月13日)

    42歳と25歳の厄年を迎えるの男性を中心に、サラシの褌に白足袋姿の数千人の裸男が集まり、厄除けを祈願する奇祭。

    住所 〒492-8137 愛知県稲沢市国府宮1丁目1-1