藤川宿

ふじかわしゅく

藤川宿は江戸日本橋から数えて37番目の宿場町。
東隣の赤坂宿や西隣の岡崎宿に比べると小さな宿だった。藤川宿の名物はむらさき麦(*)と藤の花で、その美しさが歌に詠まれた。松尾芭蕉の「爰(ここ)も三河 むらさき麦のかきつばた」が知られる。
脇本陣門、本陣跡石垣など江戸期の遺構と古い町屋が点在し、町の東西には歌川広重の浮世絵に描かれた棒鼻が復元されている。松並木や街道の先に山の姿が見える”山当て”(*)の道筋、里山など景観も美しい。平成8年(1996)には愛知県内で唯一「歴史国道」の選定を受けている。

*むらさき麦は、昭和半ばに姿を消したが、平成6年(1994)に栽培に成功。今では5月中旬に美しく色づく。
*周辺の山を向けて道路や街路を配置する設計方法。

見どころ

  • 舞木町ポケットパーク

    冠木門のモニュメントを設けたポケットパーク。

    住所 〒444-3511 愛知県岡崎市舞木町字阿形26番地1地先から26番地10地先
  • 東棒鼻

    歌川広重が浮世絵に描いた景観を復元。

    住所 〒444-3521 愛知県岡崎市市場町馬面1-3
  • 明星院

    本尊は不動明王立像。徳川家康を助けた逸話があり、 通称「片目の不動尊」と呼ばれる 。

    住所 〒444-3521 愛知県岡崎市市場町元神山16
  • 藤川宿資料館(脇本陣跡)

    門は江戸中期の貴重な遺構。資料館内には宿場のジオラマや高札などを展示。

    住所 〒444-3523 愛知県岡崎市藤川町中町北6
  • 十王堂

    冥途で死者の罪状を決める十人の判官を祀る。境内に芭蕉句碑がある。

    住所 〒444-3523 愛知県岡崎市藤川町一里山南25
  • 藤川の松並木

    約1キロに渡り90本のクロマツがそそり立つ。

    住所 〒444-3523 愛知県岡崎市藤川町境松9
  • むらさき麦(5月中旬が見ごろ)

    食材や染料に利用された紫色の麦。別名・紺屋麦。芭蕉が句に詠んだことでも知られる。

    住所 〒444-3523 愛知県岡崎市藤川町中町北1−7(本陣跡裏手)
  • からむし(8月~10月開花)

    古来から衣類などの繊維材料とされてきた植物。藤川では本陣石垣 近くに自生地がある。

  • 松並木こも巻き(10月下旬)

    江戸時代から行われている害虫駆除法だが、現在は冬の風物詩として親しまれている。

    住所 〒444-3523 愛知県岡崎市藤川町境松9
  • デンデンガッサリ(1月3日)

    五穀豊穣を願い山中八幡宮に古くから伝わるお田植え神事。

    住所 〒444-3511 愛知県岡崎市舞木町宮下8 山中八幡宮

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