池鯉鮒宿

ちりゅうじゅく

ボランティア
ガイド

池鯉鮒(*)宿は江戸日本橋から数えて39番目の宿場町。
かきつばたの名勝八橋と、にぎやかな市場で知られた。江戸時代、池鯉鮒は三河木綿の集積地となり木綿市が活況を博した。松尾芭蕉も「不断たつ池鯉鮒の宿の木綿市」の句を残している。さらにその木綿を運ぶ馬も取引されるようになり、松並木の周辺で開かれた馬市には、甲斐(山梨県)や信濃(長野県)の荒馬が集まり、商人や見物客でごった返した。
その盛大さは歌川広重の浮世絵にも描かれた。宿場町の景観は失われたが、東海道三社の一つに数えられた知立神社や松並木が今なお残る。

*読みは「ちりゅう」ともいう

見どころ

  • 無量壽寺

    名勝八橋の中心となる寺 。境内の八橋史跡保存館では多数の文化財を所蔵する。

    住所 〒472-0001 愛知県知立市八橋町寺内61-1
  • 来迎寺一里塚

    江戸から数えて83番目の一里塚。街道両側の塚が残っている例は珍しい。

    住所 〒472-0002 愛知県知立市来迎寺町古城24
  • 馬市の碑

    歌川広重の浮世絵にも描かれた馬市の碑。知立松並木の沿道南側にある。

    住所 〒472-0006 愛知県知立市山町東並木北1-61
  • 知立古城址

    知立神社の神主永見氏の居城があったが桶狭間の戦い後に落城。江戸時代初期には将軍上洛時の御殿が建てられていた。

    住所 〒472-0023 愛知県知立市西町西11
  • 知立神社

    三河国二宮として崇められた名社。江戸時代は東海道三社の一つに数えられた。境内の多宝塔は国の重要文化財。

    住所 〒472-0023 愛知県知立市西町神田12
  • 史跡八橋かきつばたまつり(4月下旬~5月中旬)

    八橋は、平安時代の歌人在原業平ゆかりのかきつばたの名勝。毎年ゴールデンウィーク頃が一番の見ごろとなる。

    住所 〒472-0001 愛知県知立市八橋町寺内61−1
  • 知立まつり(5月2日・3日)

    初夏を彩る知立神社の祭礼。本祭の時に山車の上で上演される山車文楽、からくり人形芝居は必見。

    住所 〒472-0023 愛知県知立市西町西11
  • 知立公園花しょうぶまつり(5月下旬~6月中旬)

    明治神宮から下賜された花しょうぶが紫や白の花を咲かせ目を楽しませてくれる。

    住所 〒472-0023 愛知県知立市西町神田12
  • 秋葉まつり(9月中旬)

    知立神社で披露される炎の高さが7メートルを超える勇壮な手筒花火が見もの。

    住所 〒472-0023 愛知県知立市西町神田12