新居宿

あらいしゅく

新居宿は江戸日本橋から数えて31番目の宿場町。新居宿は、今切の渡しの西岸の渡船場として栄えたが、渡船場とともに新居宿を発展させたのは新居関所の存在だった。新居関所は幕府にとっては箱根関所と並ぶ重要な関所。東海道で唯一、陸と海の両方の関所を兼ねていた。江戸幕末、安政2年(1855)に再建された関所建物が現存する。「入り鉄砲に出女」といわれたように、特に女性の通行は厳しかったため、女性の旅人は見付宿から姫街道(本坂道)を利用したという。